研究員への応募

4月下旬頃、新しい働き方LAB第一期研究員募集の記事が目に止まり、気軽に応募できるような雰囲気だったので物は試しに応募してみました。研究テーマを自由に好きに決めて応募する自主企画と、スポンサー企業が設定したお題に参画する指定企画の二種類のうち、私は自主企画で応募。
応募フォームには実験内容を記入して送らなければならず、こんな機会がなければまずやることはないであろう、左手(非利き手)で描く練習を積むと、右手にどのような影響を与えるか?というお題を書いて送信。

合格通知

まるで小学生が行う夏休みの自由研究のようなテーマ。こんなノリで大丈夫かしら?と半信半疑で応募してから1ヶ月後、オンラインでのキックオフイベントの案内メールが届いたことで、その一週間前に合格通知が届いていたことに気がつきました。

そして始まった研究

研究期間は6月から11月までの半年間。各々が決めたルールで研究、測定、結果を半年後に発表します。
私の場合、自分で決めたルールに従って日々のスケッチはTwitterにメモを添えて載せ、月一回はまとめレポートをnoteにアップしていきます。
こちらが私の研究計画表

そして研究開始。6月から毎朝、左手で30分間スケッチを実施しています。
1ヶ月間続けてみた感想はというと、めっちゃ楽しい!!!
初日なんて、今まで会ったことのない人に出会ったような衝撃がありました。自分でいながら、自分じゃない自分がいるんです。
一瞬、物事が反転したような錯覚を覚えました。例えば、測定のために毎月2回(1日と16日)同じ人物写真を描くのですが、左手で描くとなると写真を右手側に置いて描かなければなりません。普段は右手で描くので左手側に写真を置いて描きます。なので顔を少し左に向けて写真を見る、この動作だけで気ごちないんです。そして一つ一つの描く動作が思うように動かないので、注意深く指や手首の動きを見て感じ、どの方向で鉛筆を走らせると真っ直ぐな線が引けるか、曲線を引くときの弧を繋ぐテクニックなど、観察と練習を繰り返します。

さらに、同じものを右手で描いた後に左手で描くのと、左手で描いた後に右手で描く、この順番が違うだけでも心理的な違いがあり不思議と面白いのです。おそらく、右手は普段の生活や仕事で使う手なので、期待に応えなければいけない、結果を出さないと恥ずかしいという心理が働き、長女のような感覚。一方、左手で描くときは、自由に好きなように描いてごらん。見た目通りじゃなくても、期待したものが描けなくても、それも見方次第よ。ほら、右手には出せない味のある歪みが出たじゃない!と言ってくれるんです。実際、両者を比べて見ると、左手で描いたスケッチは線の歪みによって物がよりリアルに見えることがあります。

やばいね、これ。かなり楽しいよ。
ぜひ、私もこの研究を初めたい!という方がいらっしゃいましたら、お互いの知覚体験を共有しましょう🎵
気兼ねなくご連絡ください。