世界陸上ロンドン2日目

大きいのは体だけじゃない、男子円盤投げポーランド代表のピオトル・マラチョフスキ選手。
現在のコーチに円盤投げの才能を見出され本格的に練習を始めた15歳、彼の体型はぽっちゃりだった。また、砲丸投げの才能を見出された別の男子生徒、トマシュ・マエフスキの体型は細身。
対照的な体型をした二人の練習風景を見て周囲はからかい、嘲笑い、やめてくれと言ってもやめなかった。

それから数年の月日を経て、細身のマエフスキは北京五輪で金メダル、ロンドンでも金、リオでは6位入賞。ぽっちゃりのマラチョフスキは北京で銀、ロンドンでは5位、そしてリオで再び銀メダル。

アスリートにとってオリンピックメダルは値をつけることもできない、何物にも代え難い勲章。どれくらい迷ったかは分からないけれど、マラチョフスキはリオの銀メダルをeBayで競売にかけた。
マラチョフスキはリオの後、ある母親から息子の命を救って欲しいと書かれた手紙を受け取る。
1300万円、眼球の小児癌を患う3歳の息子にニューヨークで治療を受けさせるために必要な金額だった。
マラチョフスキはアスリートにとって夢のオリンピックメダルを手放すことを決め、eBayでの競売にかけるも190万から伸びていくことはなかった。
手術費の3分の1はポーランド基金を通じて集められていたが、それでも目標額には程遠い。
しかし、ちゃんと彼の行動を見てくれていた人がいた。残り全てを支援すると言う姉弟が現れ、競売は最終日を待たずして終了した。

今回の世界陸上ではマラチョフスキ選手は5位入賞とメダルには届かなかったけれど、大きいのは体だけじゃない。心も大きいマラチョフスキ。
ん?どこかで触れたことのある話だなー。
なんだっけ?なんだっけ?と考え続けて思い出した。
いじめられていた巨人が人間を救う、そうメリッサ・マシスンが最後に脚本を手がけたBFG、ビッグ・フレンドリー・ジャイアントだよ!!