世界陸上ロンドン4日目

見ているだけで苦しさが伝わってくる無酸素運動の限界競技、400メートル走。
昨年のリオ五輪で、マイケル・ジョンソンの世界記録を17年ぶりに更新したウェイド・バンニーキルク選手は、試合になるととても緊張すると言う。そりゃー、緊張しない人の方が少ないでしょ!と言いたくなるけれど、緊張する理由は他の選手を意識するからではない。彼は試合後に嘔吐する。酷い時には何度も嘔吐を繰り返し、救急手当てを受けたこともある。
練習で嘔吐することはないと言うから、試合では精神面と体力面の限界の中で走っているんだろうね。それでも続ける理由は、愛憎半ばする競技だから。究極の愛と憎しみからの世界記録更新。

昨日の400m決勝では見事に優勝。試合後、しばらく倒れたままだった。だから記者も彼と一緒に倒れてインタビュー。
本当にお疲れ様です。