数か月前、元広告代理店勤め、現在は作曲家として自宅でギター教室を開く傍らアイドルグループの曲を作っている方と食事をする機会があった。
その初対面の彼に強く薦められた本が『一瞬の風になれ』。

「とにかくこの本を読んで欲しい!読んだら走りたくなるから!!リレーしたくなるから!!!」

普段から人が興味を持って読んでいる本、薦める本は読むように心がけているので、あれだけ強く押されたら読むしかないでしょ!と帰宅後アマゾンでポチリ。

私も中学、高校と陸上部。中学は部長、高校では副部長を務めた。

小学校の時は長距離が得意で、低学年の時から学校のマラソン大会では学年3位以内に必ず入っていた。短距離は高学年あたりから伸びてきて、運動会ではリレーの選抜メンバーに選ばれた。

中学に入って迷うことなく陸上部に入部。特に一年の時は、毎日走るのが楽しくて楽しくて、勉強そっちのけで部活に没頭。
そして、よく食べた。
朝食ではお茶碗二杯。
二限目と三限目の間におにぎり。
お昼は二段弁当。
部活のあとには買い食い。
塾があれば、塾の食堂でラーメンかうどん。
そして夜もご飯大盛り。

どれだけ食べるんだ?ってくらい食べて、1年で13センチ背も伸びた。

けれど学年が進むにつれて中学一年の時ほど陸上に対する情熱が持てず、中途半端に何となくで部活動を続けていた。

『一瞬の風になれ』では幼馴染の男子生徒2人が陸上を通して、お互いがライバル意識を持ち始め切磋琢磨する、正直読んでいてくすぐったいというか痒い会話、心情の描写が多いけれど、
リレーのシーンは読んでいて自然と力が入っちゃう。
陸上は個人競技だから、基本的には自分の種目を淡々と練習していくから同じ種目のチームメイトがいないとダラっと手を抜いてしまうけれど、リレーはチームワークだからバトン練習を自然と息が合うまで練習する。
大会でも個人種目とリレーとでは、高揚感、集中力が全然違うんだよね。

中学、高校と女子校だったから陸上部はバスケやバレーボール、テニスと比べると人気のない部で、高校の時なんか学年に部員が6―8人。
そのうち、活動しているのは半分だから、まぁー活気のない部活ではあったよね。
それでも、こうやって大人になって陸上関連の仕事を頂いたりすると陸上をやって良かったなぁーと思う。

もう一度、中学へ戻って部活したいわ~。

 

0619