よし今日だ!縄文展

台風接近、今日がチャンス!とばかりに昨日、上野の縄文展へ行ってきました!
ふは〜~、永久保存版の長編映画一本を観終えたような心地です。
語り尽くせないけれど、何がそんなによかったのか?一つには展示構成が素晴らしかったのは確かです。

氷河期が終わる1万3千年前から始まった縄文時代を6章に分けて展示:

第1章 暮らしの美
第2章 美のうねり
第3章 美の競演
第4章 縄文美の最たるもの
第5章 祈りの美、祈りの形
第6章 新たにつむがれる美

美の原流をストンと入ってくるように組まれているんです。
秋にはパリでも同様のテーマで展覧会の開催が決まっているとか、うん納得。

日本列島から出土した土器と海外のものとの比較展示を見て思ったのですが、今では侘び寂びが日本の美の代表格であるかのように見えるけれど、縄文時代の日本は海外よりもっとダイナミズムに溢れていたんだー!と、意外な発見でした。

タイムトラベル

もしも、縄文時代の人間がタイムマシーンに乗って現代にやってきたら?
現代に溢れていることば:「暮らしに彩りを」「ビジネスにデザインを」「人類に革命を」「明るい未来を創造する」「地球に優しい環境づくり」「知的財産を守る」「国宝・文化遺産に認定」
なーんて私たちが言っているのを縄文人が見聞きして、「これは大変だー!!」と巨大土偶を作り、その中に火をくべて、私たち現代人の悪霊払いのため昼夜真剣に祈りを捧げてくれることは間違いないでしょう。

縄文時代に台風があったかはわかりませんが、あったとしたら人々は警戒じゃなくて自然を畏れ敬う祈りだったんだろうなぁー。

東京国立博物館 縄文展
東京国立博物館 縄文展