言葉から生まれた絵
=答えは見つからない
そして私たちは問うのをやめた=

これもパトリックおじさんの名言から生まれた絵です。
刺さりますね。答えが見つからなさそうなものには疑問を抱かないようにしてしまう、人間の心理を表していると思います。

パトリックおじさんは2008年、四川大地震が起きた直後、MITの卒業式を欠席して現場へ飛びました。
廉価な建材でも地震に耐えられる構造を研究していた彼は四川省の村を歩きながら崩壊した建物を調べ、村の村長や町の町長と話し合いました。
また同じような規模の大地震は数十年後にやってくる。だからその場しのぎに建てるんじゃなく、次の大地震に備えて建てよう。
しかし、村長や町長はその考えに賛同しませんでした。

とりあえず5年、10年持ってくれればそれでいい。
この時、パトリックおじさんはこれは建物の構造が問題ではない。人間のモノの見方、考え方の問題だ!
そして彼はその問題の答えを探すべく、ハーバード・ケネディスクールへ進学したのです。

また日本で原発を追っているフランス人ジャーナリストはこう言っていました。
「僕がなぜ日本で原発について調べ、取材活動をしているかって?
フランス人がフランスで原発について考えるとき、自分の国の原発問題より遠く離れた国で起きている問題の方が気楽に議論できるんだよ」

確かに!!その通りです。他人の欠点は目につくけれど自分の欠点には目を向けたくない心理と同じですね!


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