私紋のはじまりはデザインコンペ

2021年、ハンコと家紋を融合した『私紋』をハンコのデザインコンペに提出したところ落選。しかし、印章の歴史を一度知ってしまうと、やらずにはいられなく、翌年の2022年6月から私紋を作るワークショップの試運転を開始。同年10月にオープンし、すこーしずつですが、私紋の数が増えていき、2024年には私紋人100人に達成しました。

みんなで出よう!インディ・ジョーンズプロジェクト

ワークショップは印章の歴史を簡単に学んだ後、私紋を作るワークショップに入ります。単語の書き出し→単語の抽出→形を描く→構成を考えて自分のしるし=私紋が完成します。

そして最後に皆さんに尋ねます。
「ワークショップの冒頭、皆さんが数千年前に作られた印章(ハンコ)を見て、古代の人々に思いを馳せたように、この私紋が1000年先まで残ったとしたら、未来の人々は私たちに思いを馳せてくれますよね。皆さん、ぜひあの世へ旅立つ前に墓石に私紋を入れてから逝ってください!石であれば、1000年後まで残ります。そうしたら、未来のインディ・ジョーンズ、考古学者と一緒に映画に出られるかも!?」

そんな妄想話に乗ってくれた方々の私紋を、今回の映像に収めています。途方もない馬鹿げた話に聞こえますが、意外にも皆さんこの話に乗ってくれるのです。インチキな投資話より、ずっとまともと言えばまともですよね。

物語は3022年

10年後の未来、30年後の未来くらいまでは何となく想像できますが、1000年後の未来となると文明的な想像よりも、そもそも地球がどうなっているんだろうという疑問が湧き立ちます。
今から1000年前といえば、昨年の大河ドラマ「光る君へ」の世界。
愛の象徴、美の象徴として詠まれた月。
私紋ワークショップを開始した1000年後の3022年、地球人は月をどのように見ているのでしょう。1000年後の物語を想像して次の200人達成へ向けて私紋ワークショップを続けていきます!