「うんちポイポイ、ポイポイポーイ」と言いながら、空想うんちを私に投げつけるのが最近3歳になったばかりの甥っ子のはやり。妹に甘えてばかりのベイビーだと思っていたのに、このGW中に会ったらいつの間にか自分のことを「オレ」と呼ぶようになっていた。トミカの赤い車を小さな片手で握りながら、「これ、オレのクルマ」と自分が所有していることを私にアピール。でも、うんちが出る時は「オレ、うんちしてくるわ」とは言わず、「ママー、うんち」。ママに手伝ってもらってパンツを下げなきゃならないのに、うんち中はプライバシーを求めママをトイレの外へ追い出す。しかし、うんちを終えるとママコールがかかり、ママは彼のお尻を拭く。

彼は最近、仮面ライダーがお好きだそうだ。変身ポーズできめの姿を披露し、蹴りまで覚えた甥っ子。これこそ勇ましいオトコの姿だと言わんばかりだが、なぜか大の掃除機嫌い。私が掃除機をかけようとすると、「やめて、やめて、お願いだから掃除機はやめて!!」と私の手を握りながら懇願する。どうやら掃除機の音が怖いらしい。でも、床には彼が食べ散らかしたお菓子の食べカスが散乱。「掃除機やめて!って言っても、この床をみて。お菓子だらけだよ」と話し、私が掃除機をかけ始めると甥っ子は夫のところへ駆け寄った。

甥っ子たちが帰ったあとの夫の話。夫が彼に「掃除機が怖いの?」と聞いたところ、「ううん、怖くない。ぜんぜん怖くないよー」と平然とした様子で話していたと言う。

甥っ子と夫の年齢差、42歳。けれど彼は夫を同じオトコと意識し、強がってみせたんだろう。ついこないだまでベイビーだと思ってい甥っ子が自分のことを「オレ」と呼ぶようになると、お風呂上がり素っ裸で駆けられたさい、こちらもつい「オレのパンツはどこ?」と聞いてしまう。
けれど寝顔を見ると、やっぱりベイビーじゃん!!なんでこんなに可愛いんだろうと思っちゃう。

掃除機、確かに彼の目線で見る掃除機は「オラオラー、悪い子は食っちゃうぞー」全てをこっぱ微塵に噛み砕くバキュームモンスターの顔です。

バキュームモンスター