マララ・ユスフザイさんお薦めの本

1年前の3月上旬、実家で21年前に友人からもらった手紙を探していた時のことでした。自分がかつて使っていた本棚に目を向けると、丁度読みたいと思っていた本が置いてあったのです。その本を読みたいと思ったきっかけは、その2週間前にたまたま読んでいた雑誌の中で、マララ・ユスフザイさんが推薦する2冊のうちの1冊でした。
とにかく、その時はなぜ実家にこの本があるんだろうと不思議に思いながら、友人からもらった手紙を探したのです。

アルケミスト

手紙はあると思っていた場所にはなく、しばらく探したのですが見つかりませんでした。見つけたい気持ちとどこかでホッとした気持ちが交差するなか、読みたいと思っていた本『アルケミスト』の表紙を眺めました。両親に「この本買ったの?」と聞いても、知らないと答えるし、妹が買ったとも思わない。じゃあ、誰が買ったんだろうと、じーっと表紙を見ていると、その装丁デザインからして自分が昔に買って読んだのかも?という曖昧な記憶がうっすらと浮かんできました。

実家にあったアルケミスト

少年の名はサンチャゴ

アルケミストを実家から持ち帰り、あとで読もうと本棚に入れて置きました。それから1ヶ月半経った、4月下旬。ページを開いて見ると、物語は少年の名はサンチャゴといった。
という一文から始まっていました。それからしばらく読み続けていくと、サンチャゴ少年はある少女に出会うのです。その少女の名はファティマでした。その時です。ちょっと待って、これはもしかしたら?とあることが頭をよぎり、本の著者パウロ・コエーリョについて調べてみたのです。
すると彼の処女作は『星の巡礼』という、キリスト教三大聖地であるサンチャゴ・デ・コンポステーラまでの巡礼の旅、彼が実際に体験した内容を小説にしたものでした。
私は特に何かを信仰しているわけでもなく、どちらかと言うとスピリチュアルというものが苦手な人間だったのです。もちろん、第六感というものも持ち合わせていません。ですがここ数年うまく説明できないことが相次いで起こり、サンチャゴ・デ・コンポステーラもそのうちの一つだったのです。

自分の足元を掘ろう

アルケミストを読み終えて、私の中で21年間、それぞれ別々に見ていた二つの話しがしっかりと重なった瞬間でした。狐につままれながら深く深く考えました。そして思ったのです。自分の足元を掘り下げていこうと。そういうことだ。掘れと言っているんだなーと。

そこからのシルクスクリーン

そこで始めたのが、これを今やらないといつ始めるんだ?と思ったシルクスクリーンです。昨年の5月から始め、作れば作るほど、作りたいものがどんどん出てくる、溢れてくるんです、笑。
今は何を作っているかというと、Sunny輪です。埴輪じゃなくてSunny輪です、笑。
4月7日から14日まで、恵比寿にある弘重ギャラリーで開催されるチャリティー展示会、サムホール展にSunny輪を出展するので、ご興味ある方、ぜひ見にいらしてください!