今日はさすがに空いているでしょ!との予測から午前中『ゴッホ展 ー巡りゆく日本の夢ー』へ行ってみたところ、私の予測は外れました。日本人の数はそこそこ、そして外国人観光客の数もそこそこ。ホリデーシーズンであることには間違いありません。
チケット売り場に並んだ私の後ろにはインド人と思われる彼と、アメリカ人と思われる彼女が並び、二人の会話が耳に入ってきました。
彼が彼女に不思議そうに問いかけていました。
「なんでゴッホはそんなに有名なの?
どうして彼の絵をいいと思うの?
なんでこんなにも沢山の人が観にきているの?
彼の絵を真似て描くことなんて難しくないと思うんだけれど。
絵を観ながらそこのところを教えてくれるかな?」
そう話す彼に彼女は
「そうね、ゴッホの絵と同じように描ける人はそれなりにいるわ。でもね、同じ絵を描けたから素晴らしいってわけじゃないの。
ゴッホは自分の内面を表現する彼自身の絵を追求し続けたってことに、私たちは惹きつけられるんだと思う。
私たちは認められるかどうか、売れるかどうか、成功するかどうかってことをつい先に考えてしまうでしょ?
でもゴッホの絵は生前には殆ど売れなかったのよ。それでも彼は描き続けたの。
人は常に誰かを評価するでしょ?」
「評価?そうだね、評価しているのかもしれないね」
「人からの評価にも惑わされず続けるってことは、、」
ここで私のチケット購入の順番が来てしまいました。
常盤貴子の音声ガイドを聞いてる場合じゃないよ!!
二人の会話を続けて聞いていたかったぁ・・と願う、年の瀬ゴッホ展でした。
